こんなCDを聴こう(アルト・サックス編)

 よく、「CDってたくさん出てるけど、どんなのを買えば良いんでしょう?」という質問を受けます。
ここでは、私の独断でJazz初心者に聴きやすいお薦めのCDをご紹介します。
気に入ったCDを見つけたら、そのプレイヤーの他のアルバムなども聞いてみてください。
もちろんここに載せていないプレイヤーや名盤もたくさんあります。
ひょっとすると、現在発売されていないものもあるかもしれませんので、ご了承ください。


  1. Now's The Time/Charlie Parker
    ジャズの歴史を語るとき、チャーリー・パーカーを外しては語れない、と言われるほど重要なプレイヤーです。現在のジャズの原型と言える、ビ・バップと言われるスタイルをディジー・ガレスピー達と作り上げました。

  2. Meets The Rythm Section/Art Pepper
    アート・ペッパーは、ウェスト・コースト・スタイルの代表的なプレイヤーです。8分音符のスィング・パーセンテージが1:1(イーブン)に近いのが特徴です。この中の「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥー・カム・ホーム・トゥー」のアドリブ・フレーズはサックス吹きなら誰でも知っています。

  3. Pen Of Quincy/Sonny Stitt
    ソニー・スティットは、パーカー派に分類されますが、初めて聴く人にはパーカーよりフレーズがわかりやすいと思います。名演「スター・ダスト」が入ってます。

  4. The Jackie McLean Quartet
    ジャッキー・マクリーンの名演として「レフト・アローン」も有名ですが、私はこのアルバムのように吹きまくるマクリーンが好きです。三日月の下を飛ぶ?変な猫のジャケットが目印です。

  5. Blues Walk/Lou Donaldson
    ルー・ドナルドソンはファンキー・ジャズの草分け的な存在です。ブルース・フィーリングを堪能してください。

  6. A Night With Strings/渡辺貞夫
    日本代表は、やはり大御所ナベサダさんです。このアルバムはオーケストラをバックにしたライブで、大変素晴らしい演奏です。

  7. Julian "Cannonball" Adderley and Strings
    サックス奏者がストリングスをバックにレコーディングしたアルバムはほとんど例外なく名盤と言えます。このキャノンボール・アダレーもお薦めです。他にマイルスと共演した枯葉の有名な「サムシン・エルス」や「イン・シカゴ」「イン・サンフランシスコ」もどうぞ

  8. Take Ten/Paul Desmond
    デイブ・ブルーベック・カルテットの「タイム・アウト」に入っている「テイク・ファイブ」は、あまりに有名ですが、リーダー作としては、これをお薦めします。まったく独自のスタイルを築いたポール・デズモンド、是非聴いてください。

  9. Sugan/Phil Woods
    パーカー・スタイルを継承しより発展させたのが、このフィル・ウッヅであると言えるでしょう。考え抜かれた淀みないフレーズ、カッコ良いです。他に「イメージ」というオーケストラバックの名盤がありますが、現在入手できるかどうかわかりません。

  10. Pearls/David Sanborn
    上記まで50年代のアルバムが多かったので、最近のアルバムの秀作としてこのデビッド・サンボーンをお薦めします。ポピュラーのバラード・スタンダード曲をオーケストラをバックにしっとりと聴かせます


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