アドリブ入門講座(1)

 これから、何回かにわたってアドリブをするための基本的な考え方を述べていきたいと思っています。なるべくわかりやすく書いていこうとは思いますが、ご質問などあればどんどんメールなどでお問い合わせ下さい。


メジャー・スケールとメジャー・ペンタトニック・スケール

まず、いちばん基本的なメジャー・スケールとメジャー・ペンタトニック・スケールを見てみましょう。

key=C Major

楽譜1

 上の楽譜の左側がメジャー・スケール、右側がメジャー・ペンタトニック・スケールです。
メジャー・スケールは見てお分かりのように、普通のドレミファソラシドです。
メジャー・ペンタトニック・スケールのペンタは数字の5を意味し、5音音階などともいわれます。
メジャー・スケール上から4番目のファの音と、7番目のシの音を除いた5つの音で構成されます。
よな(47)抜き音階などといわれることもあります。

何故、4と7番目の音がないのかというと、この2つの音はkey=Cのメロディーを作るときに下の楽譜のようにファはミへ、シはドへ進みたくなる性格を持っているのです。

導音

この2つの音は導音(三全音とかトライトーンということもあります)といわれ、緊張感を生む音として使われる音だと思ってください。緊張のあとには必ず緩和(解決感)が求められます。つまり、ファやシの音の次には、それぞれミやドの音が心理的に期待されるわけです。

ポイントペンタトニックは導音を含まないために、緊張感は少ないですが、安定感のあるフレーズを作っていくことができます。つまりメロディー(アドリブ)作りの第1歩として、非常に考えやすい音列なのです。かといって、決して音楽的にレベルが低いというわけではありません。その証拠といってはなんですが、デビッド・サンボーンやケニー・Gなどのフュージョン系のプレイヤーのカッコいいフレーズの多くはペンタトニックの応用で作られています。

=今回の宿題=

1.メジャー・スケールとメジャー・ペンタトニック・スケールを全部の調(12key)で吹けるように練習しよう。

2.次のペンタトニックのフレーズを全部の調(12key)で吹けるように練習しよう。

フレーズ1
(速く吹けば吹くほどカッコ良く聞こえるよ)

ご参考までに
・Jamey AebersoldのマイナスワンCDのvol.24「Major&Minor」を持っている人はCDに合せて練習して下さい。
・自動伴奏ソフト(Band in A Boxなど)をお持ちの方は、CM7 2小節、Dm7onG 2小節の計4小節のレピートを作って練習して下さい。


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