最近買ったCDのご紹介

 今回は、この3〜4ヶ月に私が購入したサックス奏者のCDをまとめてご紹介します。あくまでも個人的興味によって購入した物ばかりですが、なにかしら皆さんの参考になればと思ってアップします。
ゲストブックでご紹介したものもありますが、いったんここでまとめておこうと思って再度取り上げてみました。


1.King Curtis/Live At fillmore west

 まずは、60〜70年代のR&Bのサックス・スタイルを代表するキング・カ−ティスの超定番アルバムです。お恥ずかしい話ですが、この人のアルバムを買ったのははじめてでした。以前はカセットなどで音源を持っていたものばかりでした。とにかく熱くてカッコいいです。全然古さを感じさせません。ブレッカーやサンボーンもこの人を聴いて育ったという、ソウルフルな演奏を聞くことが出来ます。

2.Johnny Griffin/The Kerry Dancers

 私はハードバップが大好きです。わくわくするようなスピード感とあふれでるフレーズ。このジョニー・グリフィンはその中でも一番気に入っているプレイヤーです。このアルバムは61〜62年の録音ですが、今まで知りませんでした。ゲストブックでTsuboさんが「ダニー・ボーイ」の演奏を探してらっしゃった時にAKIYAさんのご紹介で知り、その後見つけて購入した物です。バラードを力強く歌い上げています。

3.Branford Marsalis/Requiem

 こちらは確か4月上旬に、MOTOさんが「さっくす倶楽部」MLで推薦されてたもので、私もすぐに購入しました。最近購入したCDのなかで一番気に入っています。すごいです。円熟してきた感のあるブランフォードの演奏、一度聴いてみて下さい。

4.David Sanborn/Inside

 言わずと知れたサンボーンの最新作。はっきり言ってがっかりしました。まず、なんといってもゴー・ホトダのミックスはこのような音楽には向いていないと思います。音に広がりを感じられず、ぺらぺらでリバーブ感がない。生音を聴かされているようでつらいです。全体の構成もマーカス・ミラーのアルバムにゲストでサンボーンが参加しているような印象を持ってしまいました。もっと熱く吹きまくって欲しいな〜。

5.Harry Allen/I Won't Dance
6.Harry Allen/Once Upon A Summertime

 かねてから、気になっていたハリー・アレン。まず昨年発売された5.のボサノバ・アルバムを購入、スタイルに斬新さはないが、とにかく心得ているというか上手い。モダン・スイングの本流という感じ。つづいてつい最近発売になった6.、こちらもボサノバ。一足早く夏の気分に浸れます。2枚とも同じパーソネルです。ブラジル音楽の大御所ドリ・カイミの参加も見逃せません。この2枚でボサノバの名曲が堪能できます。この季節にお薦め!!

7.Eric Alexander/Extra Innings

 この人もずっと気になっていたプレイヤーでした。オーソドックスなスタイルの中にコルトレーン風のアプローチを加えたというようなスタイルで、やりたいことが良く分かるプレイです。ちょっと音程が気になるところもありますが、アドリブを学んでいる人には良いお手本になると思います。

8.Phil Woods/Cool Woods

 何も言うことはありません。名手フィル・ウッヅ健在、カッコいいです。大西順子(Pf)、ロン・カーター(b)、ビル・グッドウィン(ds)のトリオをバックにスタンダードの名曲を吹きまくっています。

9.Don Braden/The Fire Within

 JazzLife誌のCD広告を見て、興味がわいて買ってしまいました。スタンダード曲を面白いアレンジで演奏しています。カイルベルスを使っているらしく、明るく乾いた音色です。音色的には私はあまり好みではないのですが、フレーズがカッコいいのでこの所良く聴いています。

10.Kenny Garrett/Simply Said

 ケニー・ギャレットの新譜です。全体にファンキーで、曲作りの充実振りに感心させられました。インプロヴァイズのみでなく、トータルに楽しめるアルバムだと思います。さりげなくパット・メセニーとマーカス・ミラーも参加しています。でもこれも好みの分かれる1枚でしょうね。私は好きですが…


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