佐藤達哉テナーサミットinサムディ

 東京オフにもご参加いただいた政さんからライブレポート第1弾を送って頂きました。ありがとうございました。この後、また引続きライブレポートを送って下さるそうで、今後も期待しております。
さて、注目のテナーサミットですが、政さんのレポートを見ると最近はレパートリーも広がり、私が聴いた時(昨年10月)よりステージの構成もかなり変わっているようです。また聴いてみたいものです。
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2000年5月4日(木) 新大久保SOMEDAY

佐藤達哉、小池 修、右近 茂、安保 徹(ts)
青柳 誠(pf)早川哲也(b)小島 勉(ds)

敬称略


「佐藤達哉tsテナーサミット」に行って参りました。

1stステージの1曲目は、チック・コリアの「バド・パドウエル」でした。始めから、テナーサックス4本の凄さを感じさせられました。佐藤さん、右近さん、小池さん、安保さんの順番でテナーソロがあり、三者三様ならぬ、四者四様の素晴らしいソロでした。テナーソロのあとに、サックスも吹かれる青柳さんのピアノのソロもあり、1曲目から盛り上がりました。

2曲目は、ジョン・コルトレーンの「ナイーマ」で、佐藤さんと小池さんの2人の競演でした。同じフレーズを吹かれていても、音色も違えば息づかいも違い、いい具合に絡み合って心地いいハーモニーとなっていました。ソロパートになると、それぞれの個性を遺憾なく発揮されて素晴らしかったです。

次の3曲目は、「イージー・リビング」で、右近さんと安保さんの2人の演奏となりました。とても素敵なバラードで、とあるバーで恋人の会話を聞いているような感じを受けました。右近さんが、ちょっと酔っぱらったけだるい系女性役で、安保さんが、好青年だけどちょっと気が弱い押され気味の男性役のかな?!?酔っぱらった女性が、何かに愚痴っているのを、ご機嫌を伺うように男性が明るく励ましているように、聴こえてきました。

早いもので、1stステージの最後は、青柳さん作曲の「ズリ・ズリ」で締められました。聴いた感じは、4人が「ズリズリとは?」と意見を言い交わしているようでした。始めに小池さんが、「俺はこれだ!」と言ったの聴いた佐藤さんが、「いや違う!!」右近さんが「これじゃない?!」安保さんが、「これはどう?」いった感じで言い回しを変えて繰り返し、最後は話がまとまらず4人の言い合いになり、「・・・・」、でも、最後は仲良く一緒に「これがズリズリ、皆さんわかりました??」いった感じでまとめられているようでした。

2ndステージ1曲目はシダー・ウォルトンの「シダーズ・ブルース」でした。個人的に、この曲はとっても好きです。聴いているときは息をするのを忘れてしまうくらい、演奏に引き込まれていきました。オリジナルを聴いたことがないので、オリジナルがどんな曲か聴いてみたくなりました。これも、とてもよかったです。

2曲目は「ベサメ・ムーチョ」を小池さんの師匠である松本英彦大師匠を偲んで、小池さんをフューチャーしての演奏でした。小池さんのテナーは、もの悲しい感じを感じさせるところもありしました。それに、ソロもとてもよかったです。佐藤さんはソプラノに持ち替えられていました。

3曲目は「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」右近さんと安保さんで、1stのバラードより、明るく伸びやかな優しい音で、違った感じを受けました。とってもいい雰囲気で、うっとりと聴きいってしまいました。

4曲目「ユウ・ドント・ノウ・ファト・ラブ・イズ」はもの凄かったです。佐藤さんと小池さんが、激しく競い合っているような感じを受けました。佐藤さんは、これでもか!!といった、もの凄い迫力でした。私は、もうお腹いっぱいです。これくらいで勘弁して〜?!という感じでした。

2nd最後は佐藤さん作曲の「カアンタム・リープ」を4本のテナー用にアレンジを変えられ、演奏されました。テナーソロに加えドラムソロもあり、最後もキッチリと決められ、本日の演奏を終了されました。

1st、2ndともに、何もかも忘れて聴き入ってしまいました。今回も本当に素晴らしかったです。

お詫び:このコーナーの原稿は基本的に書いていただいた方の意思を尊重し原文通りに掲載させて頂いていますが、政さんから以下のようなお申し出を頂きましたので訂正させて頂きました。(00年8月7日)
*以前使用楽器について誤った記載をしてしまい、レポートを読んでいただいた方にご迷惑をおかけしたことを心より謝罪いたします。使用楽器につきましては、削除させていただきました。


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