「CHAKA<vo>究極のサックスvol.2」
sings favorites with the greatest Osamu Koike<Sax>
〜左四つ、右上手:不知火型の夜〜

 政さんからライブレポート第2弾を送って頂きました。ありがとうございました。今回は私も2日目の3日のステージを聴きに行ったCHAKAさんのライブレポートです。CHAKAさんと小池修さんという組み合わせのため、政さんははるばる東京からこの2daysを聴くためにオフ会の翌日大阪へ来られました。レポートにもありますが、大変素晴らしい演奏でした。
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2000 5/2(火),3(水) 大阪梅田ロイヤルホース

CHAKA(vo)小池修(ts)中島徹(pf)荒玉哲朗(b)東敏之(ds)


 梅田ロイヤルホースに行って参りました。
1曲目はインストルメンタルから始まりました。曲が始まると、自然と料理を食べるのを止めて、ステージの方に耳が傾いていきました。1曲目から、小池さんの素晴らしいソロを聴いて、今後の展開によりいっそう期待が大きくなりました。2曲目からは、中島さんの紹介で、CHAKAさんが登場され、CHAKAさんが加わった形でのステージを繰り広げられました。期待通り、とってもよかったです。

 CHAKAさんの歌は、緩急自由自在で、遊び心もたっぷり、ここぞというフレーズは、ほんとうに聴かせてくれました。それに、歌だけ聴いていても、自分自身にうそをつかず、思うまま、感じるままに表現されているように、とても感じました。歌を聴いていて、なんら構えることもなく、素直に聴くことができ、楽しい歌は楽しめ、悲しい歌は悲しく、複雑な気持ちになってしまいました。

 小池さんの演奏は、CHAKAさんが加わってからはインストルメンタルの時とは、また違い、CHAKAさんを後ろから、そっと優しく、付き添われているような感じの優しい音色でした。テナーサミットように、バリバリ吹かれているだけでなく、優しい音色も、柔軟に出るところは、何ともいいようがないくらい流石です。もちろん、ソロは難しそうなフレーズでもキッチリ決められていて、隙のない演奏でした。演奏されない時は、後ろの方に下がられて、他の方の演奏を遮らないようにされる心遣いは、なんだか嬉しくなります。

 中島さんのピアノは以前に、何回か聴いたことがありますが、私はトロンボーン演奏者としての中島さんのイメージが強く、両方いいのですが、ピアノよりはトロンボーン方がいいという先入観がありました。しかし、当日の力強く素晴らしい演奏で、ピアノの方も凄いと考えを改めました。

 荒玉さんのウッドベースソロはかっこよかったです。ウッドベースの音を聴き、見る度に思い出すことがあります。それは、以前、ちょっとだけ、ウッドベースではないのですが、フレットレスのエレキベースを弾いたことがあるのですが、音程をとるのが難しく、チューナー片手に、この辺に指を立てて押さえるとこの音程が、指を寝かせると、これくらい音程がずれると試行錯誤していたことです。サックスの練習で教えてもらったことと同じで、この楽器も、イメージする音をもって、その音がちゃんと出ているか、練習する事で、ちゃんとした音程と音色を出すことが可能になるのだろうなと、演奏を聴きながら、考えてしまいました。そのことは、他の楽器全て同じなんでしょうね。ごめんなさい、ちょっと話が脱線してしまいました。今回、荒玉さんがMCが初めて話をされたと、とてもCHAKAさんが喜ばれていました。演奏されている方が、MCで、普段のちょっとしたことなど話されると、演奏される方との距離が縮まり、話を聞く前より、心を開いてゆったり聴けるようなる気がします。

 東さんの小径バスドラに1タムタム、1フロアータム、トップとサイドシンバル、ハイハット、スネアの必要最小限のセットから繰り出される音は、飾り立てずにシンプルで、しっかりしていたと感じました。

 素晴らしく充実した梅田ロイヤルホース2daysでした。大阪までライブを聴きに来た甲斐がありました。また、機会を作って、大阪にライブを聴きに行きたいです。究極のサックスシリーズは、ずっと続けていって欲しいシリーズです。欲を言えば、東京でも聴きたいものです。


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