最近買ったCDのご紹介(4)
<00年1〜7月>

 気が付けば半年以上CD関係の記事を書いていませんでした。というのも今年に入ってからあまり買っていなかったのも事実なのですが。ここでまとめてご紹介しておきます。尚、感想はあくまでも私の主観的なものなので、ご容赦ください。なにかの参考になれば幸いです。今回からはDVDも混じっています。


1.Celebrating the Music of Weathr Report

 オールスターキャストでウェザーリポートのカバーをやってしまおう、という企画物。サックスはジェイ・ベッケンシュタイン、マイケル・ブレッカー、デビッド・サンボーンらが参加。その他、マーカス・ミラー、ヴィクター・ベイリー(b)ジョー・サンプル(p)スティーブ・ガッド、デニス・チェンバース(ds)などそうそうたる超有名プレイヤー達がずらっと名を連ねてます。
各人のソロワークは絶品です。だけど、だけど、はっきり言って全然面白くない!いかにも打ち込みで作ったオケに、後からドンカマに合わせてプレイしたという営業仕事丸出し。全くグルーブ感が感じられません。やっぱりウェザーはオリジナルの方がいいな〜!

2.Grover Washington,Jr./Prime Cuts

 はからずもこれが遺作となってしまったグローバー・ワシントンJrのコロンビアでのベスト盤。学生時代にこの人のアルバムは良く聴いたものです。亡くなったから、と言うこともあり久しぶりに聴いてみました。力が抜けて心地よいプレイが聴けます。惜しいな〜、こんなに早く逝ってしまうなんて・・・合掌。

3.Saxophobia/fancymen in the darkness

 ライブシーンで活躍している、緑川英徳(as)、竹内直(ts,b-cl,fl)、岡淳(ts,a-fl,篠笛)、井上博之(bs,ss,fl)の個性派4人のサックス奏者によるアンサンブル・ユニット「サクソフォビア」のデビュー作。多彩な選曲とアレンジ、そしてソロワーク。凄い躍動感とインパクトを感じさせます。面白いです。ライブはもっとすごいだろうな。

4.Charlie Parker/With Strings The Master Takes

 言わずと知れたパーカーのウィズ・ストリングスです。なんで今頃と思われるかもしれませんが、もちろん私もLP、カセットやDATに資料として置いてあるのですが、全ての弦モノの演奏がこれ1枚のCDに収まっているので「これは便利!」ということで改めて買ってしまった一枚です。もちろん何度聴いてもパーカーは良いです。座右の一枚!

5.小池修 With Strings Vol.1/April in Paris

 4.のパーカーのウィズ・ストリングスの次に意図してもってきたわけではありませんが、小池さんの新作はウィズ・ストリングスの中の曲をテナーでチャレンジした企画物ミニアルバム。インタビュー・コーナーの中でこの時の模様が詳しくご本人から語られています。背筋がゾクッとするほど素晴らしい演奏です。超お薦め!是非聴いてください。もうすぐVol.2も発売されるようです。でもこのCD、オアシス・レーベルから出ているためか、なぜかヒーリング・コーナーに置いてるお店が多いです。

6.川嶋哲郎/Burnin' Four Nights

 昨年12月9〜12日に東京のTUCで行われた4日間のライブ・レコーディング・セッションをまとめた物です。スタンダード、スィンギン、スピリチュアル、エレクトリックと銘打たれた各日の色んな川嶋さんの顔を見る事が出来ます。特に山田譲(as)とのスピリチュアル・ナイトでのソプラノのプレイはすごい!まさに燃えています。

6.Mark Turner&Tad Shull/Two Tenor Ballads

 大阪HMVでなにげなくCrissCrossレーベルのコーナーを眺めていた時に発見した1枚です。マーク・ターナーの名前で買ったようなものなのですが、もう一人のタッド・シャルという人がものすごく良い!豪快な音で、繊細なフレーズを操ります。どなたかこの人の情報をご存知の方いらっしゃいましたら、教えてください。

7.Joshua Redman/Beyond

 早くも円熟しつつある感のジョシュア・レッドマンの新作。マーク・ターナーも1曲だけですがゲストで入ってます。この二人音色が良く似ています。最初何気なく聴いていたときに、「なんでテナー、オーバーダビングしたんだろう?」と私が思ってしまった位ですから(笑)。それはともかく、良いアルバムだと思います。テナーとアルト、ソプラノともきちんとキャラクターを使い分け、じっくり聴かせてくれます。

8.Eric Alexander/The First Milestone

 いや〜、これは良い!カッコ良い!1作ごとにビックリさせられるのがこのエリック・アレクサンダーという人ですね。変な言い方ですがどんどん上手くなっていっているような気がします。今回の「一押し」です。今一番のお気に入りです。パット・マルティーノの参加もうれしいです。お薦め!

9.平原まこと/月の癒し〜もっと癒されて〜

 私のHPではすっかりお馴染みの平原さんの第2作目が発売されました。今回は松本峰明(Pf)さんとのデュオで、透明感溢れるアルバムに仕上がっています。本当に美しい!派手さはありませんが、皆さんに是非聴いて頂きたい1枚です。平原さんのソプラノの音、素晴らしいです。ビックリしたことに私の名前がSpecialThanksの欄にクレジットされていました。お気遣いに恐縮しています。

10.ジョン・コルトレーンの世界(DVD)

 いくつかのビデオ作品やテレビ放送などを再構成して、ジミー・ヒースやウェイン・ショーターらのインタビューとともにまとめた物です。特に目新しい映像はありませんが、資料的には価値ある一枚です。

11.キャノンボール・アダレイI&II(DVD)

 キャノンボールの映像は意外と少なくて、私もこれで初めて見たような気がします。BBCのテレビスタジオで64年の5月に収録された物です。弟のナット・アダレー、若いジョー・ザヴィヌル(p)らが見れます。なんとチャールス・ロイド(ts)が参加しているのもビックリ!「ワーク・ソング」「プア・バタフライ」「ジャイブサンバ」「ユニットセブン」など当時の「おはこ」ばかりが聴けます。


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