毎年恒例!CHAKAと過ごそう、怒濤の年末、3日間!
「21世紀まであと少し!今年はすごいよ!盛りだくさん!」

  久しぶりのライブレポートです。今回はおなじみCHAKAさんのロイヤルホースでのクリスマス3ディズの初日で、今年展開してきた「究極のサックスシリーズ」の一環ともいえる本田雅人さんを迎えての素晴らしいライブを聴いて来ました。その模様をレポートします。
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2000 12/23(祝) 大阪梅田ロイヤルホース

CHAKA(vo)本田雅人(As)中島徹(pf)荒玉哲朗(b)岡野正典(ds)


 この日、昼間は私の3サックス・ラボで三木楽器の「スーパー・サックス・ディ」という新製品発表会に出演の後、19時にロイヤルホースへ。あらかじめ(約2ヶ月前)予約していたので、最前列右側で本田さんの至近距離のテーブルに着席。いつものCHAKAのライブとは明らかに違う客層の若い女の子達が最前列を埋めているのにすぐ気がつく。「本田雅人、恐るべし!」さすがにCHAKAさん曰く「横顔系」サックス・プレイヤーの第1人者を、関西のライブハウスで間近で見れる機会はそうそうないでしょうから、「う〜ん、納得!」と言う感じ。客席もほぼ満席(約110人位のキャパ)、お店はてんてこまいで、約20分押しで、1stSetの開演です。

 まず、本田さんとバックのトリオのメンバーが登場、1曲目はインストで「All The Things You Are」アカペラのサックスソロからいきなりアドリブソロに突入。いや〜さすがに上手い。この日私の最大事の関心は「ジャズを吹く本田さんのプレイ・スタイルはどんな感じなんだろう?」ということだったのですが、想像通りいやそれ以上に素晴らしい演奏でした。オーソドックスなスタイルと、ハイブリッドなフレーズが随所に織り込まれ、まさにコンテンポラリーなアルトという感じでした。フュージョン的なアプローチは全くと言って良いほど使っていませんでした。

 この日の本田さんのセッティングはジャズ仕様ということなのか、マウスピースは多分オットーリンクのオールドのエボナイト(私も同じくらいの年代の物を所有しているので間違いないと思います)、本体はお馴染みフランス・セルマーのマークVIIにピカピカのVII用のネックがついていました。いつもCDで聴き慣れているヤナギサワ・メタルの音よりかなり渋めのダークな音で、アルバム「CarryOut」でも意識的に音色を変えている部分はこのマウスピースを使用しているのではないかと思います。

 インストが終り、いよいよCHAKAさん登場、いつもながら歌いだすと彼女の世界に見事に色が変わって、引きずり込まれます。英語の歌詞を歌っているのに、その身振り、手振りからも感情や情景が伝わってくるのです。豊かな声量と確かな歌唱力と音程は、いつ聴いても、何度聴いても感心させられます。「What's Difference A Day Made」などをはじめ、彼女のライブではお馴染みの曲が中心にプログラムされていました。MCも面白く、本田さんに絡んだり、喋らせたりの一コマもあり、終始リラックスしたアットホームな雰囲気でした。
 元々CHAKAさんと本田さんは所属事務所が一緒と言う事もあり、共演する機会も結構あるようなので、気心の知れたパートナーという感じなのでしょう。歌とサックスが絶妙に絡み合い非常に密度の濃い演奏内容だったと思います。

 ちなみに、2ndセット最初のインストはなんと「DonnaLee」しかも物凄かった!改めて本田さんの実力を垣間見たような気がしました。普通ライブでこんな曲するか〜?と思いながらもブッ飛んでしまいました。改めて「本田雅人、恐るべし!」しかもジャズを楽しんで演奏しているような余裕すらも感じられました。

 あっという間に終わってしまったような気がしたライブでした。ボーカルとサックスの共演は本当に聴いていて面白く、飽きません。この企画が長く続く事を期待しています。
終わって気が付いてみると、私もハーパーのボトルを一人で約半分近く飲んでしまっていて、これまたご機嫌で帰途についたのでありました。


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