ホンダホリックセッション
K.OWADAさんから京都ラグでの企画物セッション(本多俊之3days)のライブレポートを送って頂きました。K.OWADAさんどうもありがとうございました。
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「ホンダホリックセッション」
10月5日(金) 京都RAG
本多俊之(ss,as)本田雅人(as)島健(p)石橋敬一(b)大坂昌彦(ds)
私は本田雅人さんのライブにはこれまでもちょくちょく行っていたのですが、本多俊之さんのライブは今回が初めてでした。「本多俊之3days」の最終日という位置づけで、俊之氏自ら雅人氏をご指名、ということだったので、ぜひこれは聴きに行かねば、と思って、地方から京都まで出ていったのでした。
感想は、とにかく、時間の経つのを忘れるぐらい、文句なしにとても楽しいライブだった!ということです。
全編ジャズで、私のようなジャズ初心者にも充分楽しめる内容でした。
俊之さんの「メトロポリス」に始まり、両ホンダ氏の曲を始め、島健氏や大坂氏の曲、さらにはチックコリアやコルトレーン、アントニオ・カルロス・ジョビンからバート・バカラックの曲まで、ノリノリの曲からしっとりとしたバラートまで、全11曲(アンコール含む)聴かせまくってくれました。アンコールでは前日出演のTOKU氏がフリューゲルで飛び入り、3管の激しいバトルで盛り上がりのうちにフィナーレを迎えたのでありました。演奏が終わってもなお名残を惜しむ拍手は鳴りやまず、ジャズっていいなー、サックスっていいなー、と、心底思いました。
印象的だったのは、俊之さんがさまざまな難しいテクニックを駆使しながらも、実に楽しそうに演奏していたことです。
帰ってきて自分で吹いてみると、腕のなさにがっかりしてしまうのですが、やはりたくさんのいいライブを聴くというのはそれだけで栄養になっていると思いました。
さて楽器についてですが、俊之さんのソプラノはヤナギサワのシルバー、ネックはラウンドでした。アルトは、同じくヤナギサワで、シルバーソニックと思われます(たぶん)。雅人さんは今回はアルトのみ、いつものマーク7で、マウスピースは両氏ともラバーでした。こうやって交互に並べて聴いてみると、音色の違いもよくわかるような気がしました。俊之さんのヤナギサワは、艶のある音色でありながらエッジも効いていてシャープな感じ、なおかつまとまった印象。対して雅人さんのマーク7は、ソフトで枯れた味わいの音色、なおかつワイルドでパワフルな感じ、と私には聞こえました。最新の楽器とオールドの楽器とが実に好対照をなし、それぞれの味わいを出していたように思います。
実はこれまで「ホンダ」といえば雅人さん一辺倒だったのですが、これを機に俊之さんのファンにもなってしまった私でありました。文責:K.OWADA
2001/10/15