第15回 フラジオ運指表(1)
ゲストブックの会話の中で、フラジオの運指についての話題が出てきました。
フラジオとは通常の運指で出る高音のF#よりも高い音域を、倍音と特殊なフィンガリングを利用して音域を拡大する奏法の事です。
ジャズやフュージョンはもちろんクラシックでも、イベールやクレストン、デニソフ、マルタン、ロベールなどの作曲家の作品では、フラジオなしには演奏できません。ここでは私の使用しているフィンガリングを紹介します。もちろん他にもいろいろなフィンガリングがあると思います。私もいろんなアーティストを目の前で見て参考にしていますし、プレーヤー仲間で話をするとみんな工夫してその人自身のフィンガリングを持っています。皆さんもあくまで参考としてみて頂いて自分自身で研究してみてください。
なお画像ファイルが多くなるため2回に分けて掲載させていただきます。ご了承下さい。
まずこれらは通常音域の替え指となりますが、前後の指のつながりによって使い分けると
良いでしょう。これらのフィンガリングもフラジオと考えることが出来ます。
アルト、テナー共通です。
アルト用の替え指です。
F#キーのない楽器では
この運指をメインに使います。
こちらはテナー用の替え指です。
私のアメセルはF#キーがないので
左の運指を良く使います。
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アルト用の運指です。私はおもに右側のもの を使っています。 |
テナー用です。F#キーのある楽器では左の方が 出やすいです。右の運指でサイドBbを足すと安定 しますが、少し音程が高くなります。 |
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私はアルト、テナー共通でこの運指を 使っています。 |
この音もアルト、テナー共通です。ほとんどの プレーヤーが左の運指を使っています。 |