第16回 フラジオ運指表(2)

 前回に引き続き、私の使用しているフラジオ運指の後半(Bb〜F)を紹介します。このあたりの音域になると、かなりバリエーションがあるようです。すべてアルト・テナー共通で使っています。



半音階的に動く場合は、各左側の運指を使うと比較的スムーズに指の移動を行うことが出来ます。
フレーズの吹き出しなど、ここ一発でいきなり決めなければいけない時は、各右側の運指を使った方が抵抗感があり良く命中します。

私が実際の演奏で使うのはアルトでD#、テナーはFまでの音域です。それより高い音域まで使う
プレイヤーもいます。いろいろ研究してみてください。

フラジオの練習について

フラジオを吹く場合、やや下の歯をパーカッシブ・トーンのポジション寄り(あごを少し突き出す感じ)に移動して息をマウスピースの天井に当てるような感じにしてみて下さい。少し出しやすくなると思います。(アンブシュアーの締め方を変えるのではありません)

 息の方向の感じがつかめたら、喉も意識して「あ〜」と唄うようなつもりで広げてみましょう。音が良く響くようになっていきます。これを繰り返してトレーニングしていくとある日、本当に嘘のようにフラジオが鳴るようになります。要するにコツがあるわけですが、文章で説明すると以上のようになってしまいます。

 サックスを吹く時の一番のポイントは喉の使い方なのです。唄を歌うときも低音と高音ではのどの広げ方や力の入れ方って違いますよね?それとおんなじだと思っていただくと分かりやすいかと思います。各音域によって喉のポジションと使い方が違うのです。フラジオの場合は裏声を出す喉の使い方と一緒になるわけです。


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